v.a / “Voodoohop Entropia 1.5”
Shhhhh主催レーベル、El Folclore Paradoxの第二弾です。
いよいよ、サンパウロのパーティ・コレクティヴ、VOODOOHOPのコンピレーションの12inch の2枚組。
Shhhhhとして、ブエノスアイレスのレーベル、”デジタルクンビア”の牙城であるZZK Recordsのコンピレーションの選曲をさせてもらって7年。ZZKの種が世界の地下にばら撒かれ、欧米の進行形のダンスミュージックと交配して生まれた、摩訶不思議なスローグルーヴが世界地下で沸き起こっています。雨後の筍のように、soundcloudやBandcampといったオンラインで、南米のトラックメーカーの楽曲が毎日アップされ続けています。それは、VOODOOHOPコレクティブ主催のトーマッシュの衝撃のDJを体験して知ることになりました。
Thomash: 南米のダンス・リチュアル
https://jp.residentadvisor.net/features/3088 (インタビュー)
“伝統的なブラジルの音楽は時々密度が濃すぎるときがあるから、その音の真髄にある魔法を抽出して、ミニマルなダンスフロア風の音にしてみたいと思っている。だから僕のプロダクションは全てが南米の音楽に由来してるわけじゃないよ。オーガニックなテクスチャーとパーカッションが入った、ダビーでダウンテンポなエレクトロニカのインストゥルメンタル・トラックなんだ。”
Voodoohop - Migração das capivaras @ Jackie O
https://goo.gl/JUory3
(参考動画)
その、トーマッシュ以下、奇才揃いのコレクティブの名曲、迷曲、冥曲たちを12inch x 2でコンパイル。主催トーマッシュの他に、FRUE FESTIVALで来日のピーター・パワー、シロサンプルズ、ウルブ・マリンカ、マカカetcの他にも、大阪からGr◯un土 a.k.a DJ GROUNDが参加。
元はBandcamp上に同タイトルのプレイリストがアップされてますが、それと未発表曲とを大幅に入れ替え、ほぼ彼らの新アルバムといってもいいかと思います。タイトルにある、”1.5”の意味するところはそういうことです。
マスタリングも綺麗にハマり、フィジカルで出す意味と魔法がさらに加わりました。
選曲と曲順は、私とトーマッシュでしました。
ベルリンやチリアン、ルーマニアン・ミニマルと、ブラジル、ラテン/ワールド・グルーヴ、デジタルクンビア/トロピカル・ベースなどが奇怪に融合して生み出された、霊界とのチャント、またはシャーマニック且つオーガニックな酩酊するスロー・グルーヴ。根っこは欧州発レイブカルチャーに沿った快楽性と、南米フォルクローレのセンティミエント。2020年代のトロピカリズモか、はたまた一夜の夢か。このジャケ柄のLSDを太陽に透かして、そのまま口に放り込んで。全12枚、ぜひお試しください。(Shhhhh)

Voodoohop Entropia 1.5 (12inch x 2)
Label:El Folclore Paradox
EFP-002
A1 - Carrot Green - Kalimbas (Psilosamples remix)
A2 - Thomash - Carimbo na Rora
A3 - Urubu Marinka - To eu aqui quieto no meu canto
B1 - Urubu Marinka & Gama - Azouke
B2 - Peter Power - Spine Tingles
B3 - Jaku Na - Braka broka
C1 - Thomash & Projeto Mujique - Cosmossamba
C2 - Psilosamples - Agulha no boneco
C3 - R.Vincenzo - Furaipan bugaku
D1 - A Macaca & Peter Power - Alma da Terra
D2 - Dengue Dengue, Ground & Thomash - Osaka Sakura
D3 - Iaci Kupalua - Icaros